株式会社スマートハンドレッドが開発したスマート解凍は、特許を取得している解凍機です。電磁波を用いた日本初の画期的な冷凍技術を兼ね備えているため、味や風味、食感を損なうことなく解凍でき、飲食店やレストラン、食品工場などで利用されています。そこで本記事では、スマート解凍について解説します。
水産物を鮮度低下から守るには冷凍!
食品、とくに水産物の品質を守るためには、冷凍することが必要です。以下では、冷凍保存のメリットを紹介します。
冷凍することで鮮度が落ちない
水産物の鮮度を落とさず保存するためには、冷凍機が欠かせません。冷凍機は水産物の腐敗を防ぎ、味や見た目を維持してくれる設備です。冷凍するタイミングが遅れ、常温保存する時間が長くなると細菌が繫殖します。鮮度が落ちるだけでなく食中毒の危険性が高まるでしょう。水産物の美味しさを維持するためにも、ただ凍らすだけでなく適切な冷凍のタイミングや冷凍方法にも焦点をしぼって考える必要があります。
冷凍することで長期保存が可能
冷凍することで、食品を腐らせることなく長期保存が可能になります。冷凍により細菌の増殖が抑えられ食品が腐敗するのを防ぎます。細菌は10℃ほどで動きが鈍くなり、0℃になるとほとんど活動できなくなるのが特徴です。そのため、野菜であれば長くて1年以上保存ができる場合もあります。
しかし、長期間冷凍保存することで冷凍やけを起こします。冷凍やけとは、食品内の水分や油分が抜け変色したり、パサパサした食感に変化することを指す言葉です。冷凍による長期保存は食中毒の心配はありませんが、味や風味、食感が変わるので注意が必要です。
食品ロスを減らせる
冷凍することで食品ロスを減らせるのが魅力です。食品ロスとは、まだ食べられる食品を捨ててしまうことを指します。飲食店での売れ残りや、賞味期限切れが原因で多くの食品ロスが生まれています。日本では、食品ロスが年間約600万トン出ており、食料廃棄率は世界でトップクラスです。
こうした背景から、冷凍保存は食品ロスを低減するために重要な取り組みだといえるでしょう。世界的に見ても食品ロスへの対策のために多くの団体や企業がさまざまな活動をしています。
現代の解凍技術は遅れている
品質を劣化させないためには、冷凍と同様に解凍方法も重要です。解凍する際の問題点を解説します。
解凍に時間がかかる
解凍する際の問題点は解凍までに時間がかかることです。たとえば、厚さ1cmの魚の切り身を自然解凍する際には約6時間かかり、厚さ1cmの牛肉では約12時間かかります。自然解凍は室温によって解凍時間が前後しますが、かなりの時間を要します。電子レンジを使えば数分程度で解凍できますが、急速に熱を加えることで食品から流出する水分(ドリップ)量が増えてしまいます。
品質が変化する
食品を冷凍することで品質的なダメージが加えられます。冷凍により食品の細胞内に氷の結晶ができます。氷の結晶の圧迫により、食品の細胞膜が損傷するので品質の低下は避けられません。自然解凍や水解凍を用いたとしても多くのドリップが発生し、味や風味が劣化します。
食中毒の可能性がある
解凍後の食品を食べる際には食中毒の可能性が高まります。食品を解凍することで細胞が損傷するため、保水力が失われドリップとしてあらわれます。このドリップには無数の細菌が含まれており、一度体内に入ると頭痛や吐き気の症状が出るので非常に危険です。
とくに夏場の30℃を超える室内で自然解凍すると、食品内で細菌が大量繫殖します。自然解凍した食品を食べていなくても、食品加工時にまな板や箸に細菌がついていると、体内に入り食中毒を起こす可能性があります。
日本初の画期的な解凍技術
スマートハンドレッドはスマート解凍と呼ばれる画期的な解凍機を開発しました。今まで解説した問題点をすべて解決してくれる設備です。以下でスマート解凍の魅力について紹介します。
スマート解凍とは?
スマート解凍は、100MHzの電磁波を用いて解凍する技術が用いられています。食品を素早くムラなく解凍でき、ドリップもほとんど出ないので安全性が高いのが特徴です。魚介類・肉類・野菜・果物など幅広い食品に適用できるため、飲食店やレストラン、食品工場などで利用されています。
スマート解凍で時短になる
スマート解凍を使うことで冷凍のクジラ肉であれば今までの1/100の時間で解凍できます。自然解凍では約13時間かかっていたクジラ肉の解凍が、スマート解凍を利用することで約8分に短縮されました。クジラ肉だけでなく魚や野菜などでも応用できるため、飲食店であれば商品がなくなってもすぐに補充可能です。
品質が低下しない
スマート解凍は、食品の細胞を壊さず解凍するので、品質を劣化させない解凍方法です。ドリップがほとんど出ないので、食品の旨味や食感、見た目が劣化しないのが特徴です。スマート解凍はイクラなどの魚卵や、魚の切り身にも活用できるので寿司屋でも利用されています。
まとめ
本記事では、株式会社スマートハンドレッドが開発したスマート解凍について紹介してきました。食品の鮮度を保つためには、適切な方法で解凍する必要があります。自然解凍や電子レンジ解凍することもできますが、時間がかかったり、品質が低下したりという課題がありました。ドリップが多量に出る解凍方法では、細菌の繫殖にも繋がるでしょう。
しかし、スマート解凍を使えば短時間で品質を維持したまま解凍できます。食品の見た目も品質も劣化しないので、レストランや寿司屋などでも利用しています。スマート解凍の設備導入によって生産性向上や売上アップに繋がるので、自社設備として取り入れてみてはいかがでしょうか。
株式会社スマートハンドレッド(スマート解凍)の基本情報
会社名 | 株式会社 スマートハンドレッド |
住所 | 〒980-0845 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1 レジリエント社会構築イノベーションセンター503 |
TEL | 022-752-2289 |
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プロトンエンジニアリング株式会社 /プロトン解凍機
引用元:https://proton-eng.co.jp/プロトンエンジニアリング株式会社の解凍機は、大量の食品を毎日処理する大型工場から、部分的な解凍を求める小・中型工場まで、様々なニーズに応えることができます。完全解凍から半解凍、小型標準機から大型機まで幅広く対応。特に解凍時間の速さは業界でも注目のポイントであり、ドラム缶や一斗缶、ペール缶など、多様な容器にも対応可能です。
また、解凍プログラムを利用することで、表面温度の管理が簡単になり、休日出勤の削減にも繋がります!
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