食材をすばやく解凍したい、ドリップをできるだけださずに解凍したいといった理由で、解凍機の導入を検討している方も多いでしょう。しかし、ひとえに解凍機といってもさまざまな種類があり、さらに耐用年数やメンテナンス方法についても確認したうえで導入する必要があります。そこで本記事では、解凍機の基本的なポイントを解説します。
解凍機にはさまざまな種類がある
まずは、解凍機にどのような種類があるのか見ていきましょう。
電磁波解凍機
電磁波解凍機は、13MHzの低い高周波を利用して食品を解凍します。
高周波を加えることで、食品内の+と-の電荷を持つ分子が衝突し、振動することで摩擦熱が発生し、解凍が迅速に行われる仕組みです。高周波は波長が長く、食品の内部までしっかりと届くため、塊状の肉なども均一に解凍することができます。
高電圧解凍機
高電圧解凍機は、電気エネルギーを用いて解凍を行います。
攪拌している液体の中に食品を漬けるため、解凍ムラがなく、鮮度を保ちながら解凍できるのが特徴です。高電圧をかけることで水分子が微細になり、食品の酸化や細菌の発生を抑えることができるため、刺身などの生鮮食品の解凍に適しています。
低温高湿度解凍機
低温高湿度解凍機は、低温で高湿度の水蒸気を利用して解凍を行います。
潜熱を利用することで効率よく解凍でき、安定した品質を保ちながら解凍できます。低温高湿度解凍機は生鮮品だけでなく、ケーキや調理品など、幅広い食品の解凍に適しています。
静電エネルギー解凍機
静電エネルギー解凍機は、庫内に静電エネルギーを発生させ、過冷却現象を利用して解凍を行います。
庫内の温度が0℃近くに設定されており、解凍された部分の温度を上げずに全体を均一に解凍できる点が特徴です。
解凍機の耐用年数
解凍機を導入するうえで、耐用年数が気になっている方も多いでしょう。
解凍機の耐用年数は、新品か中古か、どのような環境で使うのかによって目安の年数が変わります。
新品の場合
業務用解凍機の耐用年数は、購入方法や使用状況により異なり、新品で解凍機を購入する場合、業界ごとの標準的な耐用年数が設定されています。
具体的には、食料品製造業や飲食料品卸売業で使用する解凍機の耐用年数は10年、飲食料品小売用の解凍機は9年、飲食店業用の解凍機は8年とされています。
なお耐用年数は、解凍機が通常の使用状況下で問題なく稼働できる期間となっているため、耐用年数以上が経過している場合は、故障のリスクが高い状態です。
中古品の場合
中古の解凍機は、新品のものとは期待できる耐用年数が異なります。
中古解凍機の耐用年数は、新品の耐用年数から既に経過した年数を差し引いた年数が基準となります。たとえば、飲食店業用の解凍機が新品で8年の耐用年数を持つ場合、3年使用された中古機器であれば、残りの耐用年数は5年となります。
解凍機は業務用として長期間使用する前提となるため、、耐用年数を正しく理解して購入を検討しましょう。
長く使うにはメンテナンスが大切
目安となる耐用年数に対して、できるだけ不具合を発生させずに解凍機を使うためには、メンテナンスが欠かせません。
ここでは、解凍機に必要な毎日のメンテナンスと定期的なメンテナンスを解説します。
清掃の手順
解凍機は、「庫内清掃」「外装清掃」「乾燥運転」という3つのメンテナンスを毎日実施する必要があります。
まず、庫内清掃では、漏電遮断器を必ず「OFF」にし、ファンが完全に停止していることを確認してから作業を始めましょう。トレイや棚柱を取り外し、中性洗剤でしっかりと洗浄し、十分に乾燥させた後、庫内や扉の内側、パッキン部分を柔らかいスポンジやダスターで清掃します。
その後、庫内を水で洗い流し、乾いたダスターでしっかりと水分を拭き取り、乾燥させたトレイや棚柱を元に戻します。次に、外装清掃では、中性洗剤を含ませたダスターで外装部分を洗浄し、洗剤成分をしっかりと拭き取るために水拭きを行います。
最後に、乾燥運転を実施します。漏電遮断器を「ON」にし、乾燥させたい部屋を選択した後、乾燥ボタンを押して運転を開始します。乾燥時間を設定し、開始/停止ボタンを押して乾燥運転を行います。
乾燥運転の詳細については、取扱説明書を参照してください。以上のメンテナンスを毎日実施してください。
定期的な清掃
毎日のメンテナンスのほか、月に1〜2回は定期的に凝縮器フィルターの清掃を行う必要があります。
機械室パネルを開けてフィルターを取り外し、中性洗剤を使ってしっかりと洗浄し、乾燥させた後に元の位置に戻します。少し手間がかかりますが、日常的にきちんとメンテナンスを行うことで、解凍機の性能を長期間にわたって維持し、耐用年数を延ばすことにつながりす。
まとめ
解凍機は、食材を迅速かつ品質を維持したまま解凍するため設備ですが、導入する際は種類や耐用年数を理解したうえで進めることが大切です。まず、新品の場合、食料品製造業や卸売業では耐用年数は10年、小売業では9年、飲食店業では8年の耐用年数が期待できます。一方、中古品の耐用年数は、新品の耐用年数から経過年数を差し引いた期間が目安となります。また、解凍機を不具合なく長く使用するためには、日々の清掃や月に1~2回の定期的なメンテナンスが重要です。
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プロトンエンジニアリング株式会社 /プロトン解凍機
引用元:https://proton-eng.co.jp/プロトンエンジニアリング株式会社の解凍機は、大量の食品を毎日処理する大型工場から、部分的な解凍を求める小・中型工場まで、様々なニーズに応えることができます。完全解凍から半解凍、小型標準機から大型機まで幅広く対応。特に解凍時間の速さは業界でも注目のポイントであり、ドラム缶や一斗缶、ペール缶など、多様な容器にも対応可能です。
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イメージ | 引用元:https://proton-eng.co.jp/ | 引用元:https://www.depak.jp/ | 引用元:https://foodtechno-eng.co.jp/ | 引用元:http://www.shinsei.co.jp/product/melts.html | 引用元:https://www.fujigiken.net/ | 引用元:https://www.meiji-kikai.co.jp/microwave/ |
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