
食品工場において、冷凍食材の解凍は、品質と効率を大きく左右する重要な工程です。急速解凍機の導入は、作業効率化や品質向上に繋がります。しかし、安易にマイクロ波解凍機を選ぶと、後悔するかもしれません。
本記事では、マイクロ波解凍機の知られざるデメリットを徹底解説し、本当に食品工場におすすめの解凍機を紹介します。
CONTENTS | 目次
マイクロ波解凍とは?特徴と仕組みをご紹介
マイクロ波解凍とは、マイクロ波を利用して冷凍食材を解凍する方法です。マイクロ波は、食品中の水分に吸収されて振動し、その摩擦熱によって食品全体を加熱します。
家庭用電子レンジと同じ原理ですが、業務用解凍機はより強力なマイクロ波を使用します。しかし、実際にはマイクロ波は食品の表面から内部に向かって吸収されるため、表面だけが過剰に加熱され、内部は凍ったままの半解凍状態になりやすいのが特徴です。
食品や用途によって半解凍・完全解凍それぞれに適した解凍機を選択する必要があります。
マイクロ波解凍機のメリット
急速解凍:短時間で解凍できるため、作業効率が向上します。
マイクロ波解凍機のデメリット
半解凍が基本:食品の内部まで均一に解凍することが難しい。
電子レンジのイメージ:家庭用電子レンジと同様に、解凍ムラが生じやすい。
温度管理の難しさ:冷蔵機能がないため、解凍後の温度管理が難しい。
時間ロス:解凍完了後、すぐに取り出す必要があり、作業効率を下げる。
予算:半解凍のため、安価に思われがちだが、実際は高額になりやすい。
ドリップ:半解凍のため、ドリップが出ないのは当然。
その他の主流な解凍方法
水解凍
・流水や冷水に食材を浸して解凍する方法。
・比較的短時間で解凍できるが、食材によっては風味や栄養が損なわれることがある。
・かなりの重労働となる可能性が高い
冷蔵解凍
・冷蔵庫内で時間をかけて解凍する方法。
・品質を維持しやすいが、時間がかかる。
自然解凍
・室温で自然に解凍する方法。
・手軽だが、衛生面に注意が必要で、解凍ムラも発生しやすい。
食品工場向け!おすすめマイクロ波解凍機3選
パナソニック産機システムズ/マイクロウェーブ解凍器

パナソニック産機システムズ/マイクロウェーブ解凍器の基本情報
所在地 | 〒571-8501大阪府門真市大字門真1006番地 |
電話番号 | 06-6908-1121 |
パナソニック産機システムズ/マイクロウェーブ解凍器の特徴
・PRO CARD(専用SDメモリーカード)で記憶容量が大幅拡大
・食材にあわせた解凍プログラムを設定可能
・LEDの採用で庫内灯消費電力を低減
マイクロウェーブ解凍器は、表面から中心部まで均等に溶かし、旨味を逃さず美味しく解凍できます。また、メト化を防ぎ、牛肉やマグロも色鮮やかに仕上がります。
1800W業務用電子レンジとしても使用可能で、解凍から加熱まで一台で対応可能です。2段積みもでき、設置スペースも節約できます。
また、オーダーに合わせてスピード解凍できるため、「チャンスロス」「廃棄ロス」の削減にも繋がります。
明治機械株式会社/マイクロ波解凍機MIP型

明治機械株式会社/マイクロ波解凍機MIP型の基本情報
所在地 | 〒101-0048東京都千代田区神田司町2-8-1 |
電話番号 | 03-5295-3511 |
明治機械株式会社/マイクロ波解凍機MIP型の特徴
・不整形物でも解凍可能
・段ボールに入れたまま解凍可能
・作業後水洗い可能
マイクロ波解凍機 MIP型は米国マイクロウエーブ・テクニクス社が展開する産業用マイクロ波ブランド「フェライト」の製品です。
マイクロ波を照射して誘導加熱する方式の業務用・工場用解凍機で、周波数の特性によりマイクロ波が内部に浸透しやすく、不整形物も高速解凍が可能です。
-20℃の冷凍品を短時間で-3℃まで解凍し、ドリップの発生とタンパク質の流出を抑え、美味しさを保ちます。均一解凍によりバクテリアの発生も抑え、解凍後は庫内を水洗いできるため、衛生的に管理できます。
株式会社ホシザキ/真空マイクロ波解凍機

株式会社ホシザキ/真空マイクロ波解凍機の基本情報
所在地 | 〒470-1194 愛知県豊明市栄町南館3-16 |
電話番号 | 0562-97-2111 |
株式会社ホシザキ/真空マイクロ波解凍機の特徴
・真空とマイクロ波のハイブリッド解凍で温度ムラを抑える
・水を使わない衛生的なシステム
・歩留まりを改善、コストの削減が期待
真空マイクロ波解凍機は、素早い解凍が可能で、客足や売れ行きに合わせて柔軟に解凍を行えるため、売れ残りや売れ損じによる解凍ロスを抑えます。
ハイブリッド解凍方式を採用しており、食材の細胞を壊さずに解凍できるため、旨味成分である「ドリップ」を逃さず、食材本来の美味しさを保ちます。
さらに、解凍時に水を使用しないため、水っぽさが残ることなく味の変化もありません。そのため凍結前の美味しさをそのまま再現することが可能です。
食品工場におすすめの解凍機は?
マイクロ波解凍機は、急速解凍に優れていますが、品質保持や温度管理に課題があります。そこでおすすめなのが、プロトン解凍機です。
プロトン解凍機は、磁場と電磁波、冷風を組み合わせた独自の技術により、食品の鮮度や品質を維持しながら、均一かつスピーディーな解凍を可能にします。
プロトン解凍機がおすすめな理由
完全解凍と半解凍の両立:用途に合わせて最適な解凍状態を選択可能。
冷蔵機能:解凍後も庫内に放置でき、作業効率が向上。
高い品質保持能力:ドリップの流出を最小限に抑え、食品の鮮度や旨味を維持。
幅広い食材に対応:様々な形状や材質の食材に対応可能。
優れた温度管理:高度な温度管理システムにより、品質劣化を防ぐ。
高い歩留まり:解凍ムラやドリップによるロスを減らし、歩留まりを向上。
プロトン解凍機は品質保持能力や歩留まりの高さから、長期的に見ればコスト削減に繋がる可能性が高いです。
マイクロ波解凍機の選び方|5つの重要ポイント
解凍能力と処理量:自社の処理能力に合った解凍能力を持つ機種を選びましょう。
品質保持機能:均一解凍や温度管理機能など、品質保持に役立つ機能を確認しましょう。
安全性と衛生性:食品工場で使用するため、安全基準や衛生管理機能は必須です。
操作性とメンテナンス性:日常的な使いやすさやメンテナンスの容易さも重要な選択基準です。
導入コストとランニングコスト:初期導入費用だけでなく、電気代やメンテナンス費用も考慮しましょう。
マイクロ波解凍機の活用法|品質向上と効率化
計画的な解凍:生産計画に合わせて解凍スケジュールを立て、食材のロスを削減しましょう。
適切な解凍モードの選択:食材の種類や形状に合わせて、最適な解凍モードを選びましょう。
定期的なメンテナンス:解凍機の性能を維持するために、定期的な清掃と点検を行いましょう。
まとめ
マイクロ波解凍機は、安易な導入は禁物です。食品工場にとって本当に必要なのは、品質と効率を両立できるプロトン解凍機です。
解凍機の導入を検討する際は、マイクロ波解凍機のデメリットとプロトン解凍機のメリットを比較し、自社のニーズに合った最適な解凍機を選びましょう。