タナカ冷機工業株式会社は、低温蒸気式解凍装置などの販売や設置工事を請け負っている会社です。低温蒸気式解凍装置は、食品を解凍する際に用いる装置であり、水蒸気の熱エネルギーを活かして解凍するため、味や風味を維持したまま解凍できるのが特徴です。そこで本記事では、低温蒸気式解凍装置について詳しく解説します。
冷凍・冷蔵・解凍設備・空調設備工事の設計・施工専門会社
タナカ冷機工業株式会社は、冷凍冷蔵設備工事などを請け負っている会社です。冷凍冷蔵設備工事とは、冷凍庫や冷蔵庫などを設置する管工事を指します。一般の家庭だけでなく、飲食店や工場、病院などに設置サービスをしています。
設備の配管工事や結露防止用ヒーター、ケース内温度管理センサーなどを取り付け施工できます。取り扱う装置の中でも、冷凍機内蔵型のショーケースであれば、ケース内に冷凍機を内蔵しているためコンセントにつなげるだけですぐに利用できるのが特徴です。
冷凍機には排水設備の設置も不要なため、飲食店や工場などでも手軽に導入できます。さまざまな種類の冷凍冷蔵設備を取り揃えているので、用途に応じて決めるといいでしょう。
低温蒸気式解凍装置とは
素早く安定した解凍ができる低温蒸気式解凍装置について解説します。
低温蒸気式解凍装置とは何か?
低温蒸気式解凍装置とは、低温の水蒸気を利用して食品を解凍する装置のことです。解凍庫内を100%に近い湿度に保ち、蒸気の潜熱を利用して溶かします。低温を維持したまま短時間でムラなく解凍できるため、食品から出る水分(ドリップ)の量が少なくなり、効率的なのが特徴です。低温蒸気式解凍装置は、肉類や魚介類に加え、惣菜や弁当にも利用できます。品質を安定させたまま素早く解凍できるため、食品工場や飲食店などで使われています。
低温蒸気式解凍装置の仕組み
低温蒸気式解凍装置は、潜熱と呼ばれる熱エネルギーを利用して解凍しています。潜熱とは、物質が個体から液体、液体から気体になる際に発生する熱エネルギーです。水蒸気が水へと変わる際に大きな熱エネルギーを発生させるため、このエネルギーを活用して精度の高い解凍を実現できます。高湿度の空気が食品の周りを覆い、次々と熱エネルギーへ変換され、食品を解凍していきます。
解凍装置の種類
低温蒸気式解凍装置以外にも解凍機の種類はさまざまです。静電エネルギー解凍機や高電圧解凍機、電磁波解凍機などが業務用として普及しています。冷凍食品の品質を守るためには解凍方法が重要です。冷凍庫から食品を出し常温解凍することもできますが、この方法では味や風味が劣化してしまいます。
また電子レンジ解凍のように熱を加えて解凍する方法もありますが、ドリップが多量に出るため品質低下は避けられません。そこで役立つのが解凍機です。品質の劣化を防ぐだけでなく、短時間で大量の食品を解凍できるので業務用として重宝されています。解凍機は簡単に操作でき、メンテナンスも容易なことから作業効率アップにも繋がります。
低温蒸気式解凍装置を導入する際の注意点
低温蒸気式解凍装置の導入にあたり、やや広めのスペースが必要です。高性能で一度に大量の解凍ができるのが魅力的な装置ですが、その分大型サイズになっています。ある程度のスペースが必要になるので、食品工場によっては各設備を移動させ、スペースを空ける必要が出てくるでしょう。
また導入費用についても数百万円のコストがかかる点を慎重に検討する必要があります。生産性や作業効率があがるのでコストを払う価値があるので、自社にとって必要な設備なのか慎重に考えてみるといいでしょう。
導入のメリット
低温蒸気式解凍装置を導入するメリットをお伝えしていきます。設備導入を検討するうえでの参考にしてください。
解凍条件を設定できる
低温蒸気式解凍装置は、液晶タッチパネル式コントローラーを搭載しているので庫内温度や解凍時間をコントロールできます。また解凍機に何らかのトラブルがあった場合は、警報が鳴りメッセージを表示してくれるため分かりやすい仕様です。
短時間で解凍できる
短時間で解凍できるのもメリットです。水蒸気を使った特殊な解凍技術を用いているのでスピーディーに解凍できます。厚みのある肉の塊でも内部までしっかり溶かしてくれるためムラのない仕上りになります。
品質性を保てる
解凍時に食品の細胞にダメージを加えないので凍結前に近い鮮度を保てます。解凍後に、食品の旨味成分が含まれているドリップがほとんど出ていないため、風味を損なうことなく美味しく食べられるでしょう。
環境に配慮している
低温蒸気式解凍装置の冷却機に使うエネルギーを自然冷媒CO2に置き換えているため、地球環境に優しい製品です。環境への影響度をあらわす係数のうち、オゾン破壊係数が0、地球温暖化係数が1なので環境に対する悪影響がないことが分かります。タナカ冷機工業株式会社は、SDGsに賛同し、環境配慮型の装置を活用することで目標達成に向けた取り組みを進めている会社です。
ランニングコストが低い
水蒸気を使った仕組みのため、発生するランニングコストは水代と電気代のみです。汚水処理費用などもかからないためランニングコストは低いです。5,000kgを解凍した際にかかる費用は、1日あたり約2,800円と安価です。
まとめ
本記事では、タナカ冷機工業株式会社が取り扱っている低温蒸気式解凍装置について紹介してきました。低温蒸気式解凍装置は、水蒸気が持つ熱エネルギーを活用して食品を解凍するため品質を維持したまますばやく解凍できます。解凍後に発生するドリップ量を抑えられるので味や風味を損ないません。また低温蒸気式解凍装置に搭載されている液晶のタッチパネルを使い、解凍時間や庫内温度をコントロールできます。
食品工場や飲食店などで利用されており、一度に大量の食品を解凍できることから作業効率の向上にも役立っています。ランニングコストもほかの解凍機に比べ安い点も、コスト削減の観点から有益です。自社の設備として解凍装置の設置をお考えの際には、タナカ冷機工業株式会社の低温蒸気式解凍装置の導入を検討してみてください。
タナカ冷機工業株式会社(低温蒸気式解凍装置)の基本情報
会社名 | タナカ冷機工業株式会社 |
住所 | 函館市西桔梗町857番地5(工業団地内) |
TEL | 0138-48-2100(代表) |
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プロトンエンジニアリング株式会社 /プロトン解凍機
引用元:https://proton-eng.co.jp/プロトンエンジニアリング株式会社の解凍機は、大量の食品を毎日処理する大型工場から、部分的な解凍を求める小・中型工場まで、様々なニーズに応えることができます。完全解凍から半解凍、小型標準機から大型機まで幅広く対応。特に解凍時間の速さは業界でも注目のポイントであり、ドラム缶や一斗缶、ペール缶など、多様な容器にも対応可能です。
また、解凍プログラムを利用することで、表面温度の管理が簡単になり、休日出勤の削減にも繋がります!
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